産土アーカイブスUbusuna Archives
産土ポッドキャスト -ubusuna- #episode5
第五回|2人目のゲスト「書家 中塚翠涛さん」との対話|後編
-神田@ 産土が和水町を見つめ直すきっかけ 自然農法の「穂増」のお米づくりもそこから
-中塚@ あんな力強い稲穂を見たことがない
神田@ やっていくうちに土の中の微生物が見えてきて、今度は先人たちへの敬意になって、文化や習慣、習わしもちゃんと守っていこうって変わっていくんですよね。書道もそういうのあるんですか?
中塚@ 新しい挑戦をすればするほど、やっぱり古典的なものの大切さを感じますし、それがないと、なんか型を崩すこともできない。でも私は型を破る必要って本当はないのかなって最近思っていて、私は師匠はずっといてほしいなって思うし、帰る場所があるっていうのは嬉しい。
神田@ 私で言うと、獺祭の桜井会長がやっぱり私を変えてくれた師匠。今この産土っていう言葉と出会って、これから新たな思想を持って新たなまたお酒を作っていきたいなと思ってるので、翠涛さんとこういった話ができて本当に最高です。
-中塚@ 書は今でもアートとして認められづらい「絵を読め」と言われてる方がいる 思考がその作者の意図を読み解けてって意味の読め
-神田@ なるほど
中塚@ 書は人の感情がそのまま現れるので、瞬間的な感情がそのまま余白だったりとか、1本の線の中にすごく込められていると思うので、シンプルだからこそ、瞬間芸術っていうところを、あの表現するのは難しいし、何か自分の感情そのまま見透かされるような感じがして、自分の精神状態が整ってないと。魅力的な字っていうものとの違いはそこなのかなって思います。新しいものとか、人がやってないことをしたいっていうよりは自分がどの表現が一番自分にとって合ってるかを模索してることは楽しいですね。
-中塚@ 自分の作品が、心地良い場所へ行くべき場所に行ってくれる
ただ作って終わりではなく、作ったものがの行く先嫁ぎ先
-神田@ 生きてるんですよねやっぱり
中塚@ (書の作品が)大切にしてくれる場所だったり、生かしてくれる場所だったり、人だったりとか、そういう方々の手に渡っていって、そこでまたその作品を育てていただけるような、私の手からは離れたけど、そこでまた触れ合う方々に何かご元気を与えられるような、そういう笑顔になるような作品作りをしていきたいなと思いますね。
神田@ 素晴らしいですね。私達のお酒っていうのも作って終わりじゃなくて、それがお客様にどういうときに飲んでもらうかをすごく大切にしているので、すごいですね書にも同じようなものがあって。いい話が聞けました。ありがとうございます。
中塚@ ありがとうございます!
産土ポッドキャスト -ubusuna- #episode5 2021.11.15
第五回|2人目のゲスト「書家 中塚翠涛さん」との対話|後編
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