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産土アーカイブスUbusuna Archives

産土ポッドキャスト -ubusuna- #episode4
第四回|2人目のゲスト「書家 中塚翠涛さん」との対話|前編

「産土ポッドキャスト」お二人目のゲストは大河ドラマ「麒麟が来る」の題字や、ル ーヴル美術館サロン招待展示での金賞と審査員金賞のダブル受賞など、国内外の多様なアートシーンで活躍されている書家の中塚翠涛(なかつかすいとう)さんとの対話「第四話の前編」「第五話の後編」です。
収録場所は熊本県山鹿市にある国指定重要文化財の 芝居小屋「八千代座」。詳しい内容に興味がある方はぜひ「産土ポッドキャスト」または「UBUSUNA PODCAST YouTube」をご視聴ください。

花の香酒造|神田清隆 × 書家|中塚翠涛
国指定重要文化財の芝居小屋「八千代座」
中塚翠涛(なかつかすいとう)さんとの対話

産土の書を翠涛さんに書いていただいた
歴史が重なり合ってる雰囲気が、どう書で表現できるか

神田@ 7年ほど前ですよね。うちの花の香の書を書いていただいたのが最初で、 翠涛さんから飲まないと書けないって言われたんですね。

中塚お味見ってことですよね。

神田@ あの書で、花の香というお酒を世に出したときに、皆さんがおっしゃったのが「この味通りの文字ですね」って言われたんです。今回この産土っていうこの産土の書も漢字とアルファベットともに、翠涛さんに書いていただいたんですけど。ホームページを見て書いていただいたんですよね。

中塚土地の気というか、それが伝わってきましたし、歴史が重なり合ってる雰囲気がどう書で表現できるかなっていうふうに、最初はちょっと悩んではいたんですけど。

産土の書

-神田 江戸から昭和にかけて菊池川水系は全国クラスの和紙の産地
和紙と書は結構関係あるので、ぜひ今日は山鹿のまちを見て欲しかった

神田@ 書にも関係することなんですけど、この川沿いに鹿本って町があるんですけど、そこって肥後楮(ひごこうぞ)っていう和紙の原料になる、本当にすごく産地なんですよ。

中塚そうなんですね。

神田@ 書にも関係することなんでぜひ今日は山鹿の町を見て欲しかったなっていうのがあって、今日は山鹿のまちをご案内をしました。山鹿灯籠まつりも、全国からたくさんの方がいらっしゃるんですけど、このコロナで2年間、開催ができていません。

山鹿灯籠民芸館

-神田 このコロナの間っていうのは?
中塚@ 大好きな旅に行けない間にでも良かったことは「妄想旅」ができたこと

中塚@ あの ちょっとこの、この行けない間にでも良かったことは、その妄想旅ができたんですよ。 今までいける、行くことが自分にエネルギーを与えてると思ってたんですけど。インスピレーションを与えてくれてると思ってたんですけど。 行けないことでより想像力を働かせて、逆に何かその土地を思い出しながら制作するっていうことは、今までには考えられなかった。

神田@ そうですかこのコロナのこの環境を、逆にその妄想旅。いろんな感性を描かれたのが素晴らしいですね。

書家 中塚翠涛 妄想旅

-中塚 ルーヴルの個展で、自分が思い描いているパリっていう憧れの街との距離感も変わった
-神田 シャブリ、ブルゴーニュ、ボルドー、自分たちのテロワールについて知る旅へ

神田@ 翠涛さんはパリに結構ねよく頻繁によく行かれて、向こうに結構長く住んだりとか?

中塚ルーヴル美術館の個展の時とか1ヶ月ぐらいかな。日本とパリっていう場所が、自分自身がすごく近づけてくれた展示にはなりましたね。大変なこともたくさんあったんですけど。パリっていう憧れの町との距離感も変わりました。

神田@ 私もフランスをシャブリ、ブルゴーニュ、ボルドー、ぐるーっと回ってパリに来て、いろいろとテロワールについて知る旅をして、自分たちの自国をしっかりとこう考えようというか

中塚外での自分を表現したことによって、本当に日本への思いも変わったし見える景色が変わるので。

神田@ 本当そうですよね。

阿蘇五宮神社
花回廊
第四回|2人目のゲスト「書家 中塚翠涛さん」との対話|前編

産土ポッドキャスト -ubusuna- #episode4 2021.11.15

第四回|2人目のゲスト「書家 中塚翠涛さん」との対話|前編

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